鮭の百合ブログ

百合のことを考えている

コミティア130の感想

バタバタと行ってまいりました。いくつか感想をと。

 

『リトルブルージョグ』(ハイパーケトルイエスタデイ・ねがさん)

ご本人があとがきで「すこしふしぎ」を目指したとおっしゃる、百合SF連作集です。それぞれの物語が交差し、収斂していくさまがとても素敵でした。雰囲気としては「時をかける少女」にテイストが似た、といえば伝わりやすいでしょうか。とても好みの一冊でした。

 

『約束のことばをきみと』(drop・ゆあまさん)

商業で少し前まで連載されていた《イケシキ》こと「イケメンすぎです紫葵先パイ!

 

イケメンすぎです紫葵先パイ! (2) (百合姫コミックス)

イケメンすぎです紫葵先パイ! (2) (百合姫コミックス)

  • 作者:ゆあま
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: コミック
 

 

」のサイドストーリーに焦点を当てた、つい頰が緩んでしまう甘々な一冊でした。本編含め未読の方はぜひ。本編既読の方は是非是非。

 

ひとまずこのあたりで。気が向いたら追加するかもしれません。「将来的に死んでくれ」完結、「推し武道」アニメ化といい一年でした、皆様良いお年を。

近況

だいぶ更新もできていませんでしたね…ティアで入手させていただいたご本ですとか、発売ラッシュのアンソロジーですとか、読みたいものが多く積読がたまるばかりでなかなか記事を書く余裕もない中、今回初めてコミティアに申し込みをしてみました。スペースをいただければ小説を出そうと思います。現段階では全く形になっていないので、どうなることやらといった感じではありますが。ひとまずはこのあたりで。

2018年私的百合メモ(適宜補充あり)

昨年読んだ百合作品から自信を持ってオススメしたいいくつかを。思い出したら補充していきます………

星色ガールドロップ コミックアンソロジー
モデルちゃんと地味マネさん(たねこ)
将来的に死んでくれ(長門知大)
推しが武道館行ってくれたら死ぬ(平尾アウリ
熱帯魚は雪に焦がれる(萩埜まこと)
私の百合はお仕事です!(未幡)
2DK、Gペン、目覚まし時計。 (大沢やよい)
最後にして最初のアイドル (草野原々)

・星色ガールドロップ コミックアンソロジー

 出版されるほぼ同時期にアニメ化された作品……というのもまだるっこしい昨年話題をかっさらった某マンガ(アニメ)の一部をそれぞれの(元ネタが少ないので超独自)解釈でそれぞれマンガにしたもの。平尾アウリ先生の部分だけでもぜひ。アイドルマンガとして秀逸で、それだけでもとても満足でした。実はいろんな百合があるので何度か読み返しております。

・モデルちゃんと地味マネさん(たねこ)

 クールを絵に描いたようなモデルを担当することになったマネージャーが、彼女だけに見せる素顔にドキドキしたり、すれ違ったり……というほんわかしつつもドキドキする、いつまでも見守っていたいような二人が描かれているマンガです。

・将来的に死んでくれ(長門知大)

 同級生が好きすぎる女子高生・俊と、その過激な告白を毎度かわしたりいなしたりし続ける小槙のラブ強すぎコメディ。なーんとなくスクランを思い起こさせるところがあって好きです。BL展開もあったがあれはなんだったのか。

・推しが武道館行ってくれたら死ぬ(平尾アウリ)

 とあるローカルアイドルと、その中の一人の唯一のオタとして全てを捧げる女性の、地下/メジャー問わずアイドルに触れたことがある人間なら誰しも頷いてしまうような描写にあふれたマンガ。永遠の両片思いとも言える、微笑ましくもむず痒い描写が素晴らしく、人に強く推しているマンガの一つです。

・熱帯魚は雪に焦がれる(萩埜まこと)

 水族館部という珍しい部活がある高校に都会から転校してきた高校生・小夏と、その水族館部でたった一人の部員・小雪が出会い、同じ部活で活動し……という部活や風景描写もさることながら、積み上げられていく人間関係が楽しみなマンガです。

・私の百合はお仕事です!(未幡)

 演技<ソトヅラ>を完璧に作り上げ、他人から愛されることを追求してきた主人公・陽芽が、ちょっと変わった女子校をモチーフにしたコンセプトカフェで働くこととなり……という、ある種のメタ的なネタを含むマンガです。簡単にいうと姉妹と書いて<しまい>以外の読みが思い浮かぶ方には特にオススメです。

・2DK、Gペン、目覚まし時計。 (大沢やよい)

いよいよ完結しましたね……ありがとうございました。社会人百合の超・傑作として、今後も何度も何度も大事に読み返そうと思います。

・最後にして最初のアイドル (草野原々)

昨年読んだ中で一番の衝撃でした。表題作は一読してそれとわかるモチーフと、それに似つかわしくないかに思える描写や展開から組み立てられる、圧倒的情報量で世界観を組み替えていくハードSF。読み終えた後にはめまいに似た感覚を覚え、いつまでも読後感が胸に残り続ける、掛け値無しの傑作でした。

ひとまずはこのあたりで。今年も読むぞ。